2017年1月27日金曜日

世界を動かす人々

”厳しければ屈辱が、甘ければ侮りが出る。”

米国ではトランプ政権が誕生し、日本は勿論、世界中にその余波を作り出した非常に話題性のある大統領。

今の処、どうやら批判的な評価が多い方の様に感じますが、それこそもっぱら過激なパフォーマンスと経済に重きを置いた経営主観的なマニフェストに賛同できない割合からのうっ憤の様であります。

筆者自身もあまり得意ではないタイプではあります。 あの方は。

非常に単純すぎる表現になるかもしれませんが、自分に甘く、他人に厳しく。

そういった政策に思うのは単純すぎますでしょうか。

まぁ米国の言い分としては、いままで世界の為に頑張ってきたけれど、これからは自分の事考えてやって行きたいのだと。

そういうことなのかなと、政治に詳しくない筆者は感じます。 しかし突然世界のリーダー降りますみたいな話で、皆面食らった感じであります。

対して小浜さん、じゃないや、オバマさんは対照的で、対外的には甘いタイプで強く出れなかったシーンがよくあったと聞きますが、それを考えて冒頭の一節を思い出したのでありました。

ここに出てくる限り大体伊坂先生の名言になりますが、人の上に立つ者は厳しさと甘さの両方を兼ね備えている事が理想的だと。

で、作品中では大抵はそのどちらかしか兼ね備えていない事が多く、それならば甘いタイプと厳しいタイプの二人を長にしてしまおうという話だったと思います。

その手法が上手くいくかどうかは別として、政治が権力者のサクセスゲームになってきたなぁと思うと、地球もなんだか狭くなった様な気がいたします。

それよりも、北極の氷の融解が止まらず、白クマが立つ場所を失い泳ぎ続けた挙句溺死してしまう事が多く、絶滅危惧なんだそうです。

悲しんだところで筆者には冷凍庫で凍らせた氷を届ける事すら叶いませんので、世界を意思で動かせる人に、できる事ならどうにかしてもらいたいなぁと、わがまま承知でぼんやり思ったのでありました。

今回も結局何が言いたいのかよく分かりませんでしたが、地に足付けて、自分にできる事はできる限りで全うしたい筆者であります。



先日組み上げて完成させた1200コンバージョン。 


キャブレターモデルでは初めてインストールしたハイコンプでしたが、いまいち納得がいかない仕上がりで、圧縮比を見直す事にした。


燃焼室の容積測定。


切削部分の検討。


切削。 適当の様に見えますが、まぁまぁ適当ではありません。


再度測定、小さな気泡も頑張って摘出します。


結果から言うと圧縮比を軽減することでスパークをかなりアドバンスでき、ヒートも抑えられ、逆にちょっとトルクフルになった。 実際にアドバンスの度合いから考えると高圧縮時のリタードより随分と進んだので、本当に良いエンジンになった。

インジェクションとキャブレターで随分条件が変わるものだなぁと勉強になった案件であった。


筆者のFLHさんはただ今分解中であります。 たまに何の為に?と聞かれるのでありますが、まぁ研究であります。 1秒でも、1分でも研究する時間があるのであれば、仕事をして極みに入りたい。 それがお客さんの車輛に必ずフィードバックできる。 

ここはもうこのルーティンで整備士を20年以上やって大きく言わせてもらえれば、100発100中で結果を出してきました。


そう言えばエンジンマウントボルトがゆるゆるになってたなぁ・・・。 もっと自分のバイクもみないとなぁ。



頑張って一人で降ろします。 先ずは上から見てフレームを中心として右側へエンジンをずらします。


また画像が廻ってしまいましたが右側すれすれの図。


そのままエンジン上部を手前へ倒し込みます。


そして倒し込んだ状態からエンジンを斜め上へ引っ張り出します。 エンジン前部を先に上げて後部を後から上げる感じでしょうか。 

まぁ意外と簡単に降ります。


持ち上げる時はエキゾーストポートに指を入れ込むと力が入れ易いかもしれません。



とまぁ、ここまではいつも通りなのですが・・・


この作業台まで持ち上がらなかった。 5年前は上げられたのに、今年は無理でした。

確実に肉体は朽ちていくのですね。


文京区にある水道博物館に遊びに行ってきました。


古からの水道に纏わる環境や設備についてかなり詳細に知る事が出来ます。


昔と言えども、その技術屋工夫は決して侮れません。 材料材質等の限りある中で、創意工夫は感動すら致しいます。


江戸時代の上水路。 


現代の水道管。 凄い。


フレックスになっている上に、当たり前ながら、完璧なシーリングシステム。

地震でも割れたり破損しない様な工夫。

当たり前ってなんだか贅沢なんだなぁと思う。


井戸端会議とは言うが、昔はやっぱり本当に井戸端会議が行われていた。

それには必然があり、言葉の発端ああるのだ。


S様FXS77’納車整備。


伝統的なモデル、ここから現在に至るまでの起点となる一台。


70年代のモデルと現行のモデルでは納車整備も随分手間が違いますが、この手間の部分がオーナーと共に楽しんでもらえる醍醐味でもあります。

毎日でも見に来て頂きたい。 遠慮されるお客さまもいらっしゃいますが、一緒に歓談しながらの作業になります。


まずまずの仕様過程、錆は多いですが、やっつけの仕事の履歴は見当たりません。


ホースもカチカチですがオリジナルの状態。


オイルの漏れは気にしなかった様で、かなりのスラッジの堆積。 


メインシャフトもまだまだ。


77前期の構成。 この辺りはマイナーチェンジが多く、当時の苦労を伺わせます。 


クリーンアップするだけでも手の入った数というか、携わった履歴の様な物が見えます。

意外と厳しい状態にある事が多いのは、日本出身の車輌の方で、オーナーが転々として訳の分から無い事になっている事が多いような気も致します。

オークション等はそういったリスクを背負う事になるので、なかなかシビアな買い物になるかもしれません。


同時期に引っ越してきたFL71’さん。 日頃お世話になっているO様に一目ぼれして頂きまして。

無事に嫁ぎ先が決まり、本当に良かったね。

大事にして貰うんだよ。

前後ドラムブレーキの最終モデル。 



車検でご入庫のA様M2。 筆者自身も想い出のあるモデルであります。 


面白くて仕方ないモデルでありますが、なかなかに手間が掛る車両である事も違いないかと思います。振動によるハーネストラブルは非常に多い。


タンクを外すと色々見えてきます。 点検時はまずタンクを外さないと何も見えてきません。 


B端子のカバーが逆向きで水が溜まりやすく、こちらも時々見てあげないと、気付いた時には端子が手遅れの時も有ります。


カウルと擦れてハーネス被覆が削れています。 メインハーネスの固定に要領が要ります。 ただ強固に固定するだけではなかなか結果が出せない事も有ります。


ここは固定ポイントが無いので干渉シートで保護。 


エンジンマウントもウィークポイントで、半分位切れていました。 


こちらはH-Dモデルのマウントを使うのですが、ボルト直径が小さい物が届くので、毎回サイズを合わせています。 


先日は予定通りライブイベントに参加して参りました。 ご機嫌でご参加頂いたS様は普段なかなか
一般人と遊ぶ事はない様な人物・・・本当に良かったのでしょうか。


相変わらずカッコいい。 のっけから強烈なナンバー。



2曲目辺りで革ジャンを脱ぐと全員陸友Tシャツ!! ありがとうございました!








兎に角S様曰く、”私は普段はJAZZが好きでね、ブルーノートにはよく行くんだよ、しかし・・・こっちの方がローカルでリラックスできて面白いぞ!ロックンロール!”と大興奮でありました。


祭りの後の集合写真。 個人的にお気に入りの一枚。


また観に行きます。

さぁ、腰を据えて、目の前と未来の事をやっていきます。

今年は沢山遊びます。