2019年8月23日金曜日

夏の人々

仮にそれが遠い昔の日々であったとしても、誰しも夏の想い出の一つくらいはある物。

特に、夏が終わりに近づくと、何となく、ほんの少しだけ涼しくなってきた夜風なんぞはちょっとした拍子に遠い記憶を思い出させてくれたりする。

こういう時節にはこういう始まりがなかなか一興ではないかと思ったりしたのだが、あまり羽目を外すとあくまで本業の趣旨から逸脱するので書く方も割と気を遣うものである。

近年は、出身地である兵庫県に年に一度帰るペースがせいぜいなのであるが、決まってシーズンを外して帰るようにしているせいか、盆と正月はあえて外して帰っています。

何せ帰省シーズンを伴ってしまうと、数十時間を道路上で過ごす勢いで、それこそ海外旅行かよと言わんばかりの移動時間を要する為、仕事のスケジュールを考えると、そうそう休みを取るわけにもいかないので、今回も弾丸で会うべき人間に限って必死で会ってくる旅になってしまいました。

それでもほんの数十分の再会でしかなかった友人は子供を二人連れてきて、良いおっさんを演じたくてパフェを御馳走する筆者もまんざらでもない気分になりましたし、生まれ育った町の空気というものは、何年経とうとも、懐かしい気分にさせてくれる。

夜中まで付き合ってくれた友人は、友人にしか見せない筆者の密かな顔を存分に引き出してくれるし、何より、毎年夏の終わりに青春を過ごした友人と会うのは、何とも言えない哀愁を感じさせてくれる。

少年時代を聴きたくなる季節である。

昔は嫌って距離をとってばかりいたのだが、近頃は歳をとった両親を話すのも愉しく、疎遠だった兄達とも少しは話をできるようになってきた。 

関東と関西、筆者にとっては偶発的ではあるが、距離が生み出した自身の回帰に少々戸惑いもあるが、近頃地元がなかなか素敵である。

四日間、長い夏休みを終えて、また来年の夏に帰れるかどうか、今日からの頑張りにかかっているなぁ。 この20余年常に玉砕覚悟の背水の陣でやっているが、少し気を緩められるタイミングが来るのかどうか。 

短い人生、思った通りの未来には常に遠からず近からず。 人生そういうものかもしれませんね。

ちょっといい話ができたところで、陸友ファクトリーのいつものやついってみましょう。





ビレット指定で製作したオリジナルの専用タコメーターブラケット。

時間を掛けてはいけないポジション的事情と喜んでもらいたい技術屋魂とが激しくぶつかり合い、分かりやすくミリング痕を残したのはやり過ぎかと少し憂慮したのだが、汎用の物はやはり精度と裏腹の安価感が出てしまうもので、こういう部分は相反する永遠のテーマみたいなものがあります。

あまり関係ないですが、こういう離反する事象に対峙すると”道徳なき経済は犯罪 経済なき道徳は寝言”という二宮尊徳の言葉を何故か思い出します。



真夏の環七渋滞通勤に、ある時点でとても耐えきれないと判断して早々に冷却ファンを装着。 当然ながらかなり冷えるわけですが、何せ40年前の代物なのでいつまで元気に動くか・・それにしても今どき冷却ファンとか大々的にやっているが、40年前にとっくに作られていた現実は知っておくべき歴史だろう。




RTのレストア続き、本当に少しづつ。今回はプラグコードの交換。

オレンジのコットンコードがとても素敵。 ブルーの車体と綺麗な色合いを見せてくれました。

この後、別件でまた入院。






6Vジェネレーターの修理。 絶妙に発電が不安定な症状、基本的な部分を点検しても異常が見られませんが、結果的にブラシの長さは基準内だが、角が取れてコミュータに接触している面積が不足しているらしく、角の立った新品では元気に発電できるようになった。

長さが確保できていれば看護しても良いかと思っていた表面の粗だったが、根拠のない先入観で堂々巡りを繰り返し、修理に時間が掛かってしまった。

反省すべき、まだまだ知らない事ばかりである。








凄く今でも綺麗な思い出になっているSunset Ride Vol.5の夕日。 素敵なシーンを一緒に過ごせたお客様に感謝しかありません。

きっとまたいつかここに来た時に、思い出して懐かしく思う日が来ると思います。








80,90年代に良く似合うラッセルのブレーキホース。 昔はあまり好きではありませんでしたが、ここ何年か改めてこのホースのレトロな造りが気に入っています。

FLHスタイルではありながらフォアコンキットをインストールする個性と我が道を行く時代と全くリンクしないその人のスタイル、筆者の大好物であります。

そろそろ数か月経とうとしているFLHのカスタムご依頼、ここ最近お仕事を受けても管理業務が多岐に渡り激務で、簡単な物でも数か月を要しています。

本当に申し訳ありません。


地元帰省の道中、足柄SAのドッグラン、真夜中12時頃?

夜中まで助手席で付き合ってくれる相棒。


地元の空。

そういえば子供の頃からいっつも空ばっかり見てるな・・

逃避癖かな。

なつなつなつなつココ夏ってなもんか。懐かしいな。




2019年8月9日金曜日

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:FXDB  YEAR:2016  14,772km  Serviced:Murakami

Want to service next time!

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:XL1200C  YEAR:2012  6,846km  Serviced:Murakami

Want to service next time!

Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!



MODEL:XL1200L  YEAR:2009   4,555km  Serviced:Hagiwara

Want to service next time!


Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!



MODEL:FXDL  YEAR:2012    24,499km  Serviced:Hagiwara

Want to service next time!


Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!




MODEL:XL883R  YEAR:2009  6,382km  Serviced:Hagiwara

Want to service next time!



Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!



MODEL:FXSE  YEAR:2016  13,381km  Serviced:Hagiwara

Want to service next time!


Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!


MODEL:XG750  YEAR:2016  1,462km  Serviced:Hagiwara

Want to service next time!


Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!



MODEL:X1  YEAR:2001  19,576km  Serviced:Hagiwara

Want to service next time!


Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!



MODEL:FXDL  YEAR:2008  40,773km  Serviced:Hagiwara

Want to service next time!


Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!



MODEL:FXDX  YEAR:2003  39,308km  Serviced:Hagiwara

Want to service next time!



Special thanks for every "syaken".

Thanks a lot for your trust!



MODEL:FXDB  YEAR:2014  18,085km  Serviced:Ashida

Want to service next time!


2019年7月25日木曜日

5年目の人々

最近やたらとブログを書くときのモチベーションが上がらないなぁと思っていたら、何気にこの陸友ファクトリーの人々、今月で丁度開始から5年が経過しました。

新店舗へ移転したのが2014年。 そこから記念に開始したのが6月という事で、丁度今月で5年突破という事になります。

思えば色々ありました、自身で申しますのは恐縮ではありますが、H-Dディーラーの工場長というのは相応にして骨の折れるお仕事でございまして、結構まいってしまっている日もあったり、バイクいじりがあまりにも忙しすぎて、嫌々書いているような回もあったりと、割とコツコツ積み上げるのが得意な筆者でも苦心した覚えが有ります。

しかしながら。

5年間休まずなんとかのらりくらりと書き綴って参りましたが、何と今回がいよいよ遂に最終回!

























嘘です、ごめんなさい・・・。


全然終わる気配が有りませんです。

書き終わる理由も無くだらだらと続くこのブログのバトンを渡せる人材もおらず、陸友は恐ろしい位に筆まめな人がいない・・。

ですので、引き続きこのブログは強制的に継続してまります。 

近頃はブログってのはそんなにもう流行っていないみたいで、インスタとかの方が反応が良いみたいですが、時代遅れのポンコツアナログ工場長はいつまでもブログで行きたいと思います。 進角ガバナーグイングインいきます。

ところで今年はなかなかしつこい雨模様でしたが、いよいよ来週あたりから晴れ間が見えてきそうです。 随分涼しい梅雨だった気が致しますが、今年の夏はどれ位暑くなるのか・・。

そんな梅雨明け一発目の8月4日に陸友ファクトリーおなじみのSunset Ride Vol.5を催しますので、是非ジメジメした湿気払に皆様のご参加をお待ちしております。

さて、そんな陸友ファクトリーの様子、覗いてみて下さい。


画像の時系列がいよいよ訳が分からなくなってきましたが、中途半端よりは最後まで続けた方が良いかと思います。 M8の114cu.inキットインストール。

114cu.inのSTDモデルのそれとは違いボアストローク比の違う114となります。

出力発生効率としては一般的にはボア型モーターの方が高効率とされており、実際にその数字は殆どの場合、同排気量の比較となるとボア型の方が大抵高い出力となります。

とは言え、ハーレーダビッドソンというモデルの下では、その効率だけが重視されるわけではなく、所謂混合気の燃焼時に発生する独特の振動フィーリングや1サイクル時間的趣向性を引き出すという、感覚的な要求を満たす非常に難しい宿命を背負っていると考えておりますが、しばしば論争のタネとなるセンシティブな部分でもあります。


M8からはボアの精密計測の際にトルクプレートを不要としております。

根拠足る所では恐らくはシリンダーライナーを包む鋳込みフィンの部分の肉厚かと思います。



シリンダースタッドからライナーまでの距離にかなり余裕が有り、トルク管理の際の歪をライナーに影響させづらい配慮が見られます。


そのせいかやはりシリンダー全体でみた際には少々骨太な印象が有るビジュアルになっておるかと思います。


キットのピストンにはモリブデン系のショットピニングが初めから施工されているようです。 
















114のピストンとなるとやはりかなりでかいですが、筆者の陸友レーシングのピストンと比較するとまだ少し小振りであります。 V-Rodが如何にボア型のエンジンかが良く分かります。

SEのピストンは大抵マーレー製ですが、陸友レーシングのピストンはCP製となります。

それぞれメーカーの考え方の違いや工夫試行錯誤が細部に渡り違いが見受けられるピストンは持って眺めているだけでもうっとりしてしまいます。




キットのピストンとシリンダーは吊るしで使えそうな気も致しますが、念の為ピストンクリアランスの設定や、ダメージが無いか、組み込み前に点検致します。

同じような見た目でも1/100~1/1000mm単位で製造誤差が出ています。


筆者は6ポイントで測定して2組のベストの組み合わせをセットするように配慮しています。




実際にクリアランス測定してみると、結構狭いクリアランス。 鍛造ピストンには少々辛いかな。

右はホーニングにて再調整してセットアップした数値になります。 一応インストラクションの指定の値になりますが、鍛造でレースユーズになるともっと広い値を取ったりします。


良いモーターになりそうです。


スターハブのメンテナンス。

テーパーローラ―や高性能ボールベアリングがまだない時代のラジアルとスラスト受圧を要求されるホイール軸に組まれた非常に良くできたハブ部。 








非常に近代モデルと比較すると部品点数の多い設計となりますが、しっかりメンテナンスするととても調子良く転がってくれます。 













RTのレストアは部分的に続行中ですが、入庫してきた当初と比較すると、見違えるように生き生きして輝くバイクになってきました。

今回はスポークの入れ替え、ブレーキ、ホイール廻りの復帰作業、ガソリンタンクの清掃等など。

RTは特に貴重ですから、元気になっていくこの先輩の姿を見届けている事は職人冥利に尽きます。


FLモーターのレストア続き。 まずはこいつが治らないと先に進む気がしない。


写真では分かりづらいですが隣にも小さなクラックが出ています。


炙って炙って丁寧にオイルを追いだしたつもりですが、予想通り奥からブクブクと沁みたオイルが出てきてスラグをゼロに持っていけません。 やっぱり溶接は苦手・・


盛って切削してを繰り返して、新アルミの割合を少しづつ増やしていく。

なおかつベアリングレースの薄いスレッド部分に近づきすぎないように気を付けなければなりません。



美観はイマイチですが、何とか溶け込みは入った感覚が残ったので、ここまでにしておこうかと思います。 貴重なパンのケースとなるとあまり気乗りする物では無いですね。






久しぶりにタンクのペイントのご依頼で施工したポリスカラーのタンク。

個人的にこのXLが結構好きだなぁと思って撮影した模様。

この子はとてもオーナーの意向というかブレない趣が出ていて素敵。

最近はその人の人柄が滲み出ているバイクにとても感銘を受けるようになった。

別にノーマルだってかまわないと思う。

犬と一緒で、大切にされているバイクはやはり可愛いもんである。