2019年4月17日水曜日

ライトを守りたい人々

筆者が物心ついたころには既に父親は演歌をよく聴いていた記憶がある。

どこそこの若者よろしく、筆者も演歌は嫌いだった。

どれも同じに単調なリズムで調子も同じ様な物が多く、どうも多様性に富まない保守的な雰囲気が嫌いだった。

父親がいつか言った気がするのだが、歳をとると演歌が良くなってくるもんだ。

まぁその言葉を痛感するにはそれほど年月を要さなかった。

これまでの音楽を嫌いになったわけではないのだが、音楽を聴く時は只管演歌が多くなった。

その時点で筆者はハーレーダビットソンに携わるタイプの人間カテゴリーから大きく逸脱し始めている様な気もするが、業務に支障は無いので大目に見て戴きたい。

特に素晴らしく感じるのは美空ひばりさんと、八代亜紀さんである。

車屋さんやお祭りマンボなど最高である。

また、ベタであるが八代亜紀さんの舟歌が最高である。

歳と共に趣味趣向は変わっていくものであり、心境や人間性というのも変わっていくものである。 それも、大抵の場合、小さくではない、大きく大きく変わっていく。

最近よく思うのは、謝りたい人には生きている内に謝っておきたいなぁと、お礼を言いたい人には生きている内にお礼を言っておきたいものだなぁとよく思うようになった。

今の歳とて政治家の基準で言えば生まれたての赤ん坊の様な年齢だが、それでもかつてはスタート地点を振り返っては懐かしんでいた生き方も、遥かに見えなくなったスタート地点より、いつしかゴール地点が遠くにチラチラ見え始めて、それを意識した生き方になってきた。

人生を春夏秋冬に例えていたお客様がいらっしゃったが、その通りだと思う。

何もかもが煌めいていた春の誕生から、青くさく走り回った夏が終わって、秋が始まろうとしている。 秋なら秋で、渋い、いぶし銀のオヤジになりたいものである。

そのお客さんは仰っていたが、俺ぁもう冬だからよう、後は大してやるこたぁねぇんだよ。 言う事は沢山あるけどなぁ。と、なかなか渋い事言うなぁと思った。

”女は無口な方が良い 灯りはぼんやり灯りゃいい”

筆者は純日本人だなぁ。

そういえば新入社員が入ってくる季節になりましたね。

とある記事にブラック企業に気を付けて!ホワイト企業に入りましょう!と鼓舞してあったが、どうもしっくりこない。

ホワイト企業の収益の殆どを支えているのはブラック企業の現場で生まれた現金であって、そういうシステムの最たるものが資本主義ではなかったか。

立派なホワイト企業だらけになって、立派な管理者10人でなけなしの現場人一人をボコボコにする滑稽な時代が来なけりゃいいがと、それこそブラック化の助長ではないかと憮然としてしまう昨今である。 正確にはもうそうなってきたが。

人手不足というが、本当に人が居ないのではなく集まる場所が究極的になってきただけだと感じるのは個人的な印象である。 

それこそ中小企業の社長さんなどは痛いほど認識している事実ではなかろうか、それをブラックと総括するのは、悪意ある就労条件は別として、根底にあるシステムの問題に目を向けずに断罪するのはあまりにも稚拙である。

本当に刺さってほしい人に届くかどうかは分からないが、こういう事を書いていると的外れだと本当に赤っ恥だなぁと畏れる。今の立場で発信できることはしていかないと、新人さんや必死で戦っている後輩達に申し訳ないのである。

なんだか陸友ファクトリーの様子がおまけみたいなスタイルになってきましたが、とりあえず様子を覗いてみて下さいませ。






陸友レーシングは現在の所順調に進んでいます、バルブの曲がりも殆どなくて真鍮ハンマーでキーンとやる位で終わりました。 大山鳴動して鼠一匹といったところであります。


ちょっと休憩。こいつはこんな格好して恥ずかしくないのか?



オイル下がりの修理。 純正のステムシールは一定の条件下だと嵌まりが悪く使いづらい。 外れてしまっていることもしばしば。あくまで一定の条件下という話だが。



このくらいウェットだと白煙が目に見える状態。



昔は精密測定が大の苦手だったが、今では割と得意分野になったものである。大なり小なり人は変わっていくものである。得意分野というのも少しづつは変わっていくものである。


クリアランス設定ミスというか恐らくそもそものガイドの設置概念勘違いで打ち込まれた結果折れてしまったガイドが残っていた。 客観的に見て辛い結果である。


こちらも最後まで収まっていないガイド。 ただ、こいういうのは他人に対して目を吊り上げて糾弾するべきではない、今後の自分の為にもだ。


先日の戦いでクラッチケーブルが切れてしまった陸王爺さん。 果敢な走行を褒め称えたい。


当時新品を装着していたにもかかわらずという着地点を鑑みると、やはり強化品を提供するほかない。


自作タイコで対抗してみる。


最近晩飯を食いながらキャブを眺めて酒の肴にしている。


精神的な鍛練に近いものがあるが、ただじっと観察し続けるだけでも、新たに見えてくるものがある。



あまりお勧めはしない。





独特のセンスを持つK様FXWG。 スターター残しでできるプライマリーのドライブベルト化。 結構これはメリットも多く、キットの製品精度に驚かされた。

こんなにしっかり作ってあるならお勧めしても問題はなさそうである。

オイルの循環システムも除去できるし、何よりクラッチの切れと軽さが素晴らしい精度だ。

少しデメリットもあるが。あえて書くのは野暮だろう。




春の公園は良い、何かが始まる躍動感に満ちている。

それにしてもファウルラインってなぜこんなに青春そのものを醸し出すのだろう。

野球チーム作って草野球やりたいな・・。

チーム名は東京 H-D ドッグスでどうでしょう。  

筆者はライトで良いんですが。