もう9月であります。
9ヶ月間、全力を尽くしたか? と聞かれれば、即答で一瞬たりとも怠けなかったし、全力を尽くしたと言いきれる日々であります。
まぁ周りからはそんなに突っ走って大丈夫か?心配される事も多いのでありますが、筆者自身、例えば明日死んでもそんなに悔いはないのであります。
精一杯やった後は、割と後悔はないものであります。
ただ、前半人生においては、なかなか悔いがあります。 それ自体はさらさらやり直しも効かないので、開き直って生きるのみなのだなぁと思ったり致します。
この話をツレにしたり致しますと大いに笑われるのですが、バーテンダーになって、ひっそりとバーのマスターになってみたかったと、この歳になって妄想したり致します。
勿論下心が無い訳ではありませんで、仕事帰りの美人のOLさんとかが、仕事に恋に疲れて帰りにホッコリ寄ってもらって、マスターが絶妙なトークで癒す訳であります。
そう、所謂モテるマスターであります。
「お客様・・、身体が疲れている内は半人前。 心と頭が疲れるのはきっと一人前になってきているのですよ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ごめんなさい言い過ぎました、どうやら疲れているのは筆者のようです。
残り3カ月を残して悔いはないとかほざいてる時点で高が見えますが、今年の残りも無論やり残しの無いように、体力と時間とお金の限りでやり切りたと思います。
どうでもいい話でありますが、バイク通勤していると気付いたら後ろに知らないスクーター乗りの人達が10台位連なって着いてきたりして、ちょっとしたツーリングみたいですやん。みたいになって
無性に恥ずかしくなる時があります。
恥ずかしくてススッと車線変えると、後続も続々と車線を同じく変えてきて、カチンときます。
あれは一体どういう現象なのか・・・。
気を取り直しまして陸友ファクトリーの人々。
久しぶりにモーターのお仕事。883から1200へのコンバージョン。
883モデルのボアストロークは相対的に1200と比べてロングストローク。 883のフィーリングにファンが多いのはやはりそのロングストロークのサイクル時と鋳鉄シリンダーに匹敵するほどのライナー肉厚による堅牢さ、ヘミヘッド燃焼室が醸し出す排気音ではないでしょうか。
とは言え、1200のパワーとトルクにはなかなかパフォーマンス面の魅力では後塵を拝してしまいます。
毎度になりますが、今回もWPCとモリショットの施工。
実は筆者のショベルさんも計画上では年内にもう一度O/H予定、一つはこの施工を施したいというところもあり。
アッセンブリ―前。
所謂ハーレーらしい?サウンドを奏でるここが楽器で言う音源ではないかと勝手に筆者は当たりを付けているのでありますが、近代内燃機ではもはや化石?となってしまった時代遅れなヘミヘッド形状。 無論アンチノック性能として目を見張る物は何もなく、火炎核からエンドガスまでの距離は遠い上に、充填効率を上げる為にバルブ径を大きくしたくとも挟み角が大きくなってしまうので、半球ではこれでもう限界という形状ではあります。
ですが、この形状の中で反響?する燃焼の”音”たる物に、かつて誰もが愛嬌を感じ、ポテトサウンドとまでネーミングした所以たる物があるのだと感じます。
ある意味でアンチ性能を求められ、進化を続けたメーカーは世界でも唯一無二でもあるかもしれません。
それでも時代は変わり、2017年モデルの登場で、いよいよその壁を突破できるのではないかと期待も持ったりしています。
筆者自身はハーレーらしいというのは毛頭求めていなかったので、幾年流れようとも、モーターサイクルとして面白い事が、一番大切だと感じます。
シリンダーはブラックアウトで強調。 XLモデルのカムカバーは半世紀以上前からの基本的なデザインを踏襲しており、ジェネレーターが着いていた部分にオイルフィルターが来るという、変遷に憎い演出の様な哀愁を感じます。
車両は変わり、こちらはFLHさん。 リアサスペンションのアッパーマウント、元々エンジンガードが共締めされているモデルもあり、ガードを外した分、スペースができてしまい、そのまま締めあげると悪影響が出る事があります。
スペースが空いた分、Rショックのアッパーが内側に入ってしまっています。
スペースが空いたまま、単純に埋めようとすると、スレッドが内側のRフェンダーに到達してしまうので、エンジンガードの厚み分、スペーサーを充填してやるのが良いかと思います。
至って簡単な事ではありますが、これだけでも安定したストロークを確保できます。
I様FLH。 現行車でこのカラーリングをラインナップしたらどんな反応になるのか?
スプリングシートの最終モデル。 この翌年からリジットのシートになり、足つき性も随分良くなりますが、このスプリングシートという物も、乗り出すと結構病みつきになる物で、フワフワ乗馬の様な気分になり、操作性としては?でも、マイノリティに浸る事が出来ます。
車検1台仕上げるのに1カ月近く要しますが、細かい所までかなり手を入れます。 マフラーがシンメトリーでないのも直さないと気が済まない。
現行モデルの様に、決まった順序で組めば勝手にセンターが出る、という物でもなく、左右の帳尻を合わせながら、真ん中というよりは後方から見て全体視覚的に”良い所”を狙います。
この場合、内側へ入り過ぎており、アクスルシャフトと干渉寸前。
微妙に右側へ調整した状態。
画像が縦になって恐縮ですが、帳尻を合わせた結果、システムにテンションが掛り過ぎるとサポートブラケットが折損する事もあります。
こいつにクラックがしょっちゅう入るという状態では、かなりどこかに歪みが内包されているかも知れません。
ここで歪みを保持できなくなった場合、最終的にヘッドのフランジスレッドにダメージが加わる恐れもあるので、マメに見る所であります。
シンメトリー?
鉄人S様FLH。 続きます。
ベンディックスのスローが安定しな状態が続いていたようです。
なかなか癖の強いキャブで有名でありますが、手を掛ければなかなか渋いリアクションをしてくれるキャブ。
それなりにメンテナンスに手を掛けたい人向けであります。
フロートは真鍮製。
レベル調整も割とずれていたが・・・どうでしょう、これか!という感じは無い。
中古のベンディックスがゴロゴロ出てくる陸友ファクトリー、ある意味気持ち悪い。
良い所取りで組み合わせていく。
初見でこのバタフライのオフセットが相当気になる、左側へ寄って全閉でもかなりの隙間、これは大きいなぁ・・・。 スクリューを緩めて入れなおしたが、あまり変化なし、シャフト位置が悪いか。
とりあえず取り付けて調子を見ないと判断が出来ないので、組み上げる事に。 ちょっとやりづらいOリングタイプのマニホールド。 先ずはクランプを予め片方にセット。
Oリングをセットしたクランプの内側へセット。 ある程度潤滑しておくと良いかと思います、取り付けた後、否が応でも多少はマニホールドが動くのでドライですとスクラッチが入る可能性があります。
今日は何故か超真面目に書いています。
マニホールドはどちら向けでも入りますが、座りの良い方をヘッド側フランジにあてがい、隙間を見て良い向きで取り付けます。 どうにも隙間がでか過ぎる場合、残念ながらヘッドを動かすしかない場合もあります。
クランプを入れていない側のフランジの奥側へOリングをグリンと乗っけます。ちょっと張りますが、伸びたりしない程度です。
乗っけている間にマニホールドをクランプが着いている側から嵌めて、右側を合わせます。
ずらしていたOリングを降ろしてきて、グルーブに落としてやります。
最後にクランプをオープンにして回して嵌めこみます。
良い感じ。 マニホールドの中からOリングの着座が僅かに見えますので、確認を忘れないようにします。
最後にクランプを締め付けますが、双方オフセットさせて締め上げないと、締めていく内に干渉したりします。
スレッドがヘッドに当たらないように上手く位置を見つけます。 2次エアが懸念されるOリングタイプですが、綺麗に組めば、特別な物を使わなくても十分保持できます。
こんなの暫くやりたくねぇよという場合は、近代材料工学に培われた素晴らしい製品がありますので、強がらずに使った方が良いかと思います。
筆者は後者ですが・・・。
O様WLA、納車整備。 先ずは車検に通さねばなりませんが、なかなかそのままでは通らないのが流石軍用車両。
オイルタンクは右側、陸王と逆。 ちゃんとディップスティックも付いている。
WLAは使い切りオイルフローではなく、ちゃんとドレンボルトもついており、循環してなんぼのシステムになっている。 陸王さんが使い切りなので羨ましい。
かなりしっかりしたオイルライン。 フィード、スカベンジ、ベントのラインがちゃんと付いている。
こちらはフィードポンプ。
ケース下にマウントされているのはスカベンジポンプ。 別体なのにはちょっと目から鱗だ。 真中から出ているチューブは2次チェーンオイラー。
此処まで来てポタポタと垂らす。 シールチェーンは間違っても使う事はない。
見れば見る程良く仕上がっている。 大してやる事がない。
ケースブローバイ吐出パイプ。 水の浸入路を防ぐ為、一旦ヘッド付近まで上げている。
一旦セパレーターに当ててオイルを分離してオイルをポンプへ戻し、そのまま下に別のチューブを通って下でガスのみを開放している。 これは時代を考えると画期的だなぁ。
続きます。
SSTのタペットスクリーンキャップを緩める専用ソケット。 長年使っているとたまにカッチカチに締まったやつに負けてしまう。
今回も親の敵の様に締めたやつに敗北、オイルフィルターもそうですが、何でもかんでも固く締めるのと、何でもかんでも緩く締める癖が残っている人物の後で手を入れた時、手を入れる人物の器量が試される。
ハンコの再生ではありませんが、こいつも短くなるまで再生可能。 一旦フラットにして。
元の寸法からちょっと厚めに作る。 元々クリアランスが出るサイズで、それを詰めると少し強度が確保できる。
両サイドのショルダーを落とせばほぼ完成。
後はキャップに合わせながら実寸に近づけます。
うん、なかなかタイトで良い感じであります。
あと10回以上は再生できそう。
ブログが作業に追いつきません。
そう言えば夏休みに地元の姫路城を観に行ってきました、天守閣まで登って降りたら、ガラスの膝が砕けそうになりました。
おっさんになってきたなぁ。
どうでもいいでが、この写真は対比がおかしくて、筆者が巨人に見えてきます。