3月はこれでもかという位にタイトなスケジュールでありましたが、何とかかんとかこなす事が出来ました。
背負ったフルカスタムも全て完成させて納車まで辿りつき、オーナー様の笑顔が何よりも筆者にとっては一番の報酬となりました。
4月は長らくお待ち頂いていたチューニングを只管打ち込み続けます。
交通安全運動月間に入るのではなかったかと筆者はドキドキしているのでありますが、さすがにこれ以上延ばすわけにもいかないのであります。
ゴールド免許まであと少し・・・まぁお仕事で消滅するならまだ本望ですが。
安全運転といえば、246号で痛ましい事故が有りました。
パトカーから逃走する車が100キロ越えでタクシーの運転手の車の横っ腹に突っ込んだ事故。
これが昨日から腹が立って仕方ないですね。
無職の三大義務すらまともにこなしてない輩が、貴重な納税者の命を奪うなど言語道断。
刑務所に入れば税金で彼らの衣食住を賄う訳ですから、始末が悪い話であります。
毎日バイクで環七を50キロ通勤しとりますが、危険な運転と事故は1日1件は見ます。
それにしても青信号を進んで横から100キロの鉄の塊が飛んでくるのだから、明日は我が身であります。
気を付ける必要というか、もはやこれは運であります。
ふぃ~腹立っている事書いたら少しスッとしました。
全然話は変わりますが、今年こそは頑張って働いて、沖縄に行くのであります、必ず行きます沖縄。 青い海、青い空、青い顔、青いおっさん。
沖縄に行って、陶芸体験コーナーでシーザー作るのであります。
陸友ファクトリーの様子。
S1Wのシフター修理。
割と悪名高いデティントプレートでありますが、対策加工を施すことで恒久的にトラブルから解放される技。 翼オジサンの引き出しにも良い物入っとります。
皿もみ。
皿ネジでフラット面がでます。
ドラム側は元々のピボットピンを抜いてタッピング。
これでクリップ不要のボルト固定方式に変換。
これならクリップの強度異存から解放されてプレートを交換する場合はボルトを緩めればOKであります。 なかなか合理的な修理だなぁ。
ショベリジの折損したヘッドライトステーの修理。 ステーの強度自体は元々ごついSS棒なので問題ないのですが、固定のボルトの強度とボルトに背負わせる負担分配構成 に難ありの様です。
製作したステーはSUSで直径は少し落としました。 ステー頂部前後にライト及びステー自重のラジアルベクトルで発生するモーメント制御の補強部分を新たに追加してボルト自体には引張モーメントの保持に集中してもらえるように配慮します。
裏側もしっかりアッパーブラケットに噛んでいますので反応力として機能します。
こちらもショベリジのアクスル修理依頼。
アクスルスペーサーとフレームの勘合面積が不足して締め付け時に対抗する応力不足で座屈して、締めても締めても加速時のチェーンドライブのトルクに引っ張られてしまいます。
そこでこちらの純正ソフティル用スペーサー。 こいつの厚み!肉厚!最高だぜ。 グイグイ締めても歪みを感じさせないこの剛性感がたまりません。
こいつを組むにはある程度追加インナースペーサーを製作して使われていたボルトの先端を純正と同じ様にプッシュロッド状態に加工しておきます。
インナースペーサーにはシャフトとフレーム部分の直径差を、文字通りスペースを埋めてもらいます。
加工したロッドでアライメントを調整して締め付けると、タイトな手応えが返ってきます。 あらゆる物理的な反応には何というか”手応え”みたいなものが有ります。 物を作っても同じように、こいつはいけてるなぁという物は何となく手応えが有ります。
無い時は結構恐いし、大抵あとで痛い目を見たりします。
ガソリンタンク漏れ修理依頼。 なかなかハードな状態。 こうやって他の職人の仕事を批判する訳ではありません、他人を下げて自分を上げるのは大抵小物であります。
とは言えステーのビードを外すと中の腐食が酷くて、下手な物に手を出したなぁと自分で笑います。
やはり、というか想像以上に母材が痛んでおり、もはや不純物の塊。 埋めても埋めてもブローホールの嵐。 もはや戦争。 撃ち合い。 こういうのは一部張り替えた方が早い気もします。 そういう判断が遅いのが自分の未熟なところであります。
撃ち合いに勝利し、なんとか全軍撤退させました。
溶接で焼けたペイントは宮門ペイントガレージに仕事を任せてみました。 ちょっと段差が見えますが、ま、補修としては合格点をあげたいと思います。 色々と経験させるのも必要であります。
ガッチリ宮門が写り込んでいるのが撮り慣れていない感じでグッドであります。
FLSフルカスタムも先日超ラストスパートを迎えて、ひぃひぃ腰を抑えながら作業していました。
もはやバイク以外何も見えていない状況でありました。
ここにも宮門が写り込んでいます。 隠れ宮門を探せ。
納車日前日、何が何でも間に合わせる。
遵法に関して色々と苦心したテール廻り。
タンクはXL1200L。 大幅な加工品。
ここもちょっと難ありだったフロントの構成。 3車種混合フロントエンド。 BOSSがオイルストーンで数時間かけて仕上げた部分でもあります。
メーターはXLモデルのセンディングユニットとの融合で残量警告灯付き。 リザーブ機能を持っています。
イグニッションは最初の打ち合わせで耳にしていた位置を再現。 オイルタンク後方にマウント、カバーは陸友製。
ブラックの純正サドルシートが渋い。
エキゾーストパイプは完全にワンオフ、サイレンサー純正品。 これは職人芸、コレクター部分には直角排気干渉防止の内部アングルフラップが付いている。
非常にシンプルな右側。
ディレクション、総合プロデューサーのBOSS。 外装製作、BOP MACHINE様 ペイント、TM-GARAGE様 デバイス製作、ビルドアップ陸友ファクトリー。
素敵なコラボレーションをご一緒できて嬉しく思いました。
ありがとうございました。
無事にF様へご納車。 太陽が急に晴れて、出発を祝っていました。
Have a nice riding in urban!