そう言えば去年の今頃は梅雨でお仕事少なめだったのを覚えております。
新店舗にて営業を始め、移転後の影響と雨のせいで思うようにお仕事も頂けず、立ち上げして安定化させるのに、腕が鳴るなぁと思ったのを思い出します。
それが一転して今年はこの状況であります。
ファクトリーに入りきらなくなってフロア全てが保管場所・・・
沢山のお仕事をご依頼頂くからには、綺麗な店舗や演出ももちろん大切ではありますが、そこで働く人々の姿勢やハートが何より大事だと、青臭い事を云うような歳でもないのですが、今でも思います。
なんとなく、それとなく、危機的状況であっても、幾つものファクトリーをかち回してきた筆者は、それを一番大事にしています。
それこそ、偶然の賜物。
転々とせざるを得なかった数奇な運命の上で培った経験と知識かもしれません。
日々血と汗を流しながら、一台一台を完成へと導く彼等こそがこの舞台の主役なのであります。
様々な業種にてオートメーション化が発達推進していく最中、このお仕事に関しては未だに彼等のハンドなくしては成立していない事が、この時代におきましては非常に稀なケースなのかもしれません。
一方、4輪車の整備事業におきましては、整備士としての作業は年々削減される一方、もはや修理とは程遠い代物になってきている事は、整備士の将来性及び、若年層の車離れならぬ、整備士離れに拍車をかけている状況にあり、諸関連学校等は深刻な生徒不足のようです。
整備士の報酬は決して良いとは言えず、仕事もきつく、所謂3Kという古い言い方になってしまいますが、社会的地位もさほど自慢できるものではありません。
しかしながら、ハーレーの整備士に関して言うなれば、今尚オートメーションからは一線を画した事業に囲まれ、人材はむしろ必要とされている昨今であります。
何故?
近頃お客さまともよくよく話す事ではありますが、ハーレーダビッドソンという、ずっしりと重い重厚なブランドの基礎となっている部分に、非常にポジティブな意味での”非合理性”に奇妙な愛嬌や慈しみを感じているのではないかと思うのであります。
非合理性、簡単に言ってしまえば不便であり、機械的であり、手間が掛かる。
如何でしょう、世はオートメーションと合理性こそ至高であるとされているこの時代に、いまだにアナログで感性的な物を醸し出す商材に、人々は不便だと、重いのだと、暑いのだと、寒いのだと、それを乗り越え、必要とされる操作を行い、伴侶のごとく其れを扱うのであります。
それってつまり・・・・・・・・・・・・・・
どMですやん。
まぁそれは冗談でありますが、前が詰まってきたら勝手にブレーキ踏んでくれる車両が走るこのご時世に、機械に必要とされる人間。
機械と人間の妙な愛情。
それくらい、残していっても決して邪魔にはならんのではないかと思ったりするのではあります。
能書きを書いている暇があったら手も動かさねばならんのですが、陸友レーシングやっとこさモーターが再度フレームから降りまして。
こっから原因精査にいよいよ入る予定です。
さて、5月、6月は十分休んだので、7月から気合入れなおしてモーターサイクル道に戻らなくてはなぁと思うのでありました。
そう言えば、弊社では7月25日、26日にH-D RIKUYU SUMMER CAMP 2015を行う予定であります。
個人的にというとお仕事らしくないのですが・・・・・
ものっすごい楽しみ・・・・
このロケーション、行きたい・・・
またしても寒い事を言ってしまいました・・、イタイ店員になってしまいそうなので、今日はこのあたりで。
夜も雨、気を付けてどなた様もお帰りなさって下さい。
雨上がり
水たまりに映し出す
三十路の恐怖
ああしんどい