2018年4月29日日曜日

40代の人々

待ちに待ったGWももうすぐ目の前となり、世間様は少々休み前の駆け込み仕事でどことなく忙しく感じます。

長い方ですと11連休とかもあるようで。

そんな折には漏れなく戦場と化す場所はやはりサービス業の現場でありますが、GWを迎えるサービス業の現場では、目前に迫った戦いに戦々恐々としているのではないでしょうか。

一方、陸友ファクトリーは大抵においてGW直前が最も厳しいスケジュールになります。

筆者の担当する子達の数も、大袈裟かもしれませんが毎年最高記録を更新し続けている気がします。

頼りにして頂き、お仕事頂ける身分に日々幸せを噛み締めております。

頼りになるアラフォー。 

近頃40代の先輩方が凄くかっこよく見える。

筆者の担当する子達のご主人様方は結構40代で非常に重責を担っておられる方々が多い。

故に、日々の忙しさは筆者以上という方も珍しくなく、20代30代では背負えないような大きな責任を背負いつつ、日々の戦いの中で負った深い深いその傷を、重厚な精神力の下に隠して、大らかな所作で本当に少なくも貴重な機会にご来店されて暫しの談笑を共有させて頂いたり致します。

そんな背中を見て、筆者陰ながら、”カッコいい男だなぁ”と思ったりしています。

そんな世の中の非常に重い部分を一手に背負う叩き上げの40代の男性。

そんな男達の、良い意味で孤独と無心になれる相棒のメンテナンスに携われるお仕事で暇がないとはなんと贅沢な事であろうか。

会社の重役、パイロット、経営者、最高峰技師、ドクター、頂点を極めし男の孤独に戦いの合間の僅かな癒しを提供すべく、筆者も日々鍛錬であります。

さらっと書いてみましたが、何気に4月も29日であります、滑り込みも良い所。

なんとか月一更新に間に合いました。 とは言え、息子(犬)の散歩をさぼっての更新。

あとでおやつをあげて埋め合わせをせねばなりませんね。

GW。

たまには浮雲の様に孤独な旅に出たいものです。 真っ青な空の下、風に誘われるままに、誰かの影を感じることなく。 ただ伸びた道路を気の向くままに走っていく。

目的地はまぁ、見つけた雲の下辺りでどうでしょうか。

書いていて歯が浮くようなセリフを吐き捨てつつ、陸友ファクトリーの様子でもご賞味くださいませ。 ませませ。


近頃忙しすぎて写真の撮影すらも断片的になってしまいました。

陸王RT-2のシフターリターンユニット


30年か40年近い放置状態で中のグリスは完全に固形化。 


綺麗に清掃して磨き上げますと、本来のコンディションが見えてきます。


経年劣化も、使用劣化も殆ど見られずすこぶる良好な状態。


グリスアップしてシフターは2018年という未来にタイムスリップ。

この子が最後に走って見た何十年か前の景色はどんな景色だったのでしょうか?


最近そんなことをふと考えたりします。
当時のオーナーはどんな想いでこの子を走らせたのでしょうか。

擬人化といえばそれまでではありますが、何十年と機械と話していると、そんな気持ちも少しは伝わってくるようになりました。


FXSBスタージスのコンペンセーターメンテナンス。


この子は幸い、放置されることなく、おおよそ35年の生涯を走りつ続けてきました。


非常に面白い機構になっています。 


しかし中のクッションゴムはなかなか厳しい状態。 かろうじて使えそうだが、当然部品はもうない。


スライドカムではなくクッションゴムでダンパリングする構成になっており、こいつは現代のスプロケットのダンパリングと全く同じ発想である。


加速側と原則側でダンパリング特性を変えてあるのがやはり面白い。

動いているところを動画で見たくなる部類だ。


パッキングして完成。


1次ベルトドライブなのでテンショナーがない。


かなり調子良くなったが、今でもいつでも、完ぺきだったか、夜中に不安になる。

完ぺきではないからきっと満足しないのだろうな。


バッテリーケーブル新調キット。 これがあると色々と便利。


K様のFXWGのケーブルがいかんせん貧弱でスターターモデルには少々役不足。

ちょっと熱が出そうな太さである。


まぁこんな状態。 厳しい。


キットで作り直し。


端子の先端が密閉型なので水が入らない。 ハンダを入れてシュリンクすれば非常に堅牢なケーブルになる。 


このケージ厚でこのしなやかなコシのあるケーブル、なかなか優れたキットである。


いつから使っているか分からないレギュレーターは前以て交換しておく。


筆者のお勧めはアクセル製。

リレーとか、コイルとかスターター関連もアクセルが好きです。



F様FLHのコンペンセーター不具合。 これは弊社で嘗てインストールした社外コンペンセーター。


ガタンガタンとコンペンセートできていない感触があって、気持ち悪かったのでどうしても調査を行いたかった。 ナットはがっちり閉まっているのでどうしたものかと思っておりました。


ところが、閉まっている筈のコンペンセーターカップが手で動く・・。


スプリングの張力の問題も重なっていましたが、メインはこのカップの摩耗。


画像で違いが分かる人は間違い探しが得意でしょうか。 こちらは新品のカップ。

何事もプリロード設定は大切だと痛感致しました。


先日は陸友の母体である本社で開催したグループ総会にスタッフ揃って参加。


なかなかエキサイティングでした。

しかし小さな陸友、大きなグループ・・・8/500の陸友スタッフ。

まだまだ知らない世界が沢山あるのだなぁ。


オジサン頑張ります。