感じた事を記憶して、その次を考えて行動する。
シンプルだけどなんてエネルギーの要る作業なのだろうかと気が滅入った。
荒ぶる魂を敬愛する伊坂幸太郎氏に乗り移らせれば、ラッシュライフという作品にこうあった。
”思いついて終わりだ。激昂して終わり、諦めて終わり、叫んで終わり叱って終わり、お茶
を濁して終わりだ。その次に考えなくてはいけないことを考えないんだ。テレビばっかり
観ることに慣れて、思考停止だ。感じることはあっても考えない”
作中、黒澤という憎めない頭の切れる泥棒がこう言うのだが、考えるというのは本当に疲れる物で、考えているだけでも相当なカロリーを消費するらしいのは有名な話ですが、考えるべき課題は個人でも世間でもいつの時代もなんて山積みなのだろうと感じる事が多々あります。
まぁご多分に漏れず、大抵筆者も寝っ転がってワンコと遊びながらビールでも飲んでれば、考えることなどあっという間に吹っ飛んでしまいます。
筆者個人で言えば、お仕事の次なるチャレンジやステップ、将来への準備、インスタントコーヒーの瓶が無いのに詰め替え用を開けてしまってどうしようとか、それが買ったばかりなのにどんどん湿気てしまったらどうしようとか、知らない内にアリンコを踏みつけてしまっていたらどうしようとか。
世間で言えば、日中間の国交問題、後10年尖閣が無事なんてことはないんじゃないのかとか、
終戦記念日よりどっちかというとS○APの方が目立ってる事とか。
まぁ兎に角国で言えば、問題なんて積み過ぎて大気圏まで到達する高さであります。
そういえばどうでも良いのですが、新聞紙を43回畳むと厚みが月まで届く計算になるそうです。
とまぁ色々書きましたが、考えた挙句、どうせああだこうだと悶々と考えても死ぬ時は死ぬし、シンプルにやってやろうと元に戻る日々であります。
という訳で思いついて、こりゃ良いやと思った通りに買ったのが陸王さんとかでありました。
思いついた通り、計画上では、陸王さんはあくまで大切な宝物でありますが、陸友ファクトリーにとって今後の計画上で大切な役割を担うと思ったのであります。
個人プレーでは陸王さんでカナダを横断したい。
自身のスキルと頭と資産を使って出来る事は最大限シンプルにやり切る。
最後までこれで良いのだと自信を持って突き進みます。
これが・・・・・・・・・こう!!!!!!
であります。
陸友ファクトリーの様子。
最近、宮モン&萩原オジサンからのネタ提供が殆どない為、残念ながら近年モデルやBUELLネタ等を渇望しているのですが、月何十台と診ている訳ですから無いはずもなく、無いというか写真を撮り忘れるのか分かりませんが、今回も飽き足らずビンテージ関連でどうぞ。
S様一生の宝物となりましたFLH72’さん。 既に着手から3カ月位経ちましたか・・・? 完成まであともう少しです。
何か月前の画像かよく分かりませんが、随時全ての車両を同時進行でご紹介する事に致しました。 来月手を入れる車輌のご紹介が来年とかになってしまうので・・・。
オリジナルのインナースロットルスライド機構。 やたら遊びが多いな…と思っていたら、ローラーが入っていない。
筆者は手を入れる際に毎回コンセプトを立てますが、オーナーの意図を共感した上で、こうな風にして欲しい!とか、
これが・・・・こう!!!!
しつこい
というのを出来るだけ再現するようにしている。
今回は限りなくオリジナルにてセットアップ。
スロットルケーブルの取り回しもオリジナル位置を再現する為、再度抜き直してルーティングに事足るケーブルか検証します。
ケーブル被覆がインナーワイヤーにつられて動かぬよう、ハンドルにグルーブドのスリーブが着いており、ハンドル側から入っているイモネジを抜いてやらないと抜けてきません。
ケーブル固定のスプリングワッシャーもオリジナルのまま無くさないように使用。
ところがオリジナルと思わしきルートで通すとなかなか動きが渋い。
ネック左側はこの位置にて固定。 固定クランプもスクリューもそのまま。
グリップ内部のツイストグルーブにベアリンググリスをたっぷりと塗布。
組む前に十分スライドさせて動きを馴染ませるが、この時点でスタンダードがどの位なのか、という所を知っている必要がある。 筆者の場合陸友に来てからそれを勉強させて頂いた。
外れていたローラーをアッパーロアー共に取り付ける。
これで封印。 S様FLHさんまだまだ続きます。
O様FXEさん、点検。 最近ちょっとご機嫌が斜め。 因みに筆者のフランケンFLHさんも昨日の夜ちょっと怪しい感じ、気温が上がると色々出たりするのが醍醐味。
ライザーマウントのメーターパネル。 いわゆるゴキタンもそうでありますが、これぞFXEたる特徴でもあります。 非常に視認性の良いマウント位置。
メーター裏に使っていないインジゲーターハーネスから分岐したアクセサリー電源がボロッと出てきた。
ライザー下で割りみしているらしい、割り込みクランプが当時物に似ている・・・。
グルグル巻いてあったビニールテープは外す。
シュリンクチチューブを被せて
シュリンクさせて先端をプライヤーでピンチするエンドキャップにもなる。
収納すればどこにいるのか分からなくなる。 除去するのはいつでもできるが、電源は生きているし
アクセサリーの取付時はここから引いても良いと思う。
中古品でもけっこうな値段が付いているそうなスチールメッキのオリジナルバックプレート。
よくみると現行のXLとそっくり。
70年代にもなると、よく考えて作ってあるなぁと感銘を受ける事がよくある、樹脂製品はこの時代はまだ殆ど台頭していない。 それともハーレーが極端に少なかったのか。
格闘中の陸王さん、時代的に25歳年上の大先輩。 手を入れる前にまず負担を掛けずスタートさせて、走って、曲がって、止まらせるの練習。
一発目エンジンをスタートさせたら大量のオイル上がり、ケース内部に大量(600cc)のオイルが溜まっていた。
一旦綺麗に抜き取って一晩おいてまた抜き取って、新油をハンドポンプで注入。
プラグもオイルで完全に御臨終していたので新品に交換。 最大径のこの辺りのプラグを「ほい、これ使いな」と言いながらさっと出してくるアンティーク先輩のボスがやはり流石。
入荷時から気になっていたメーターパネルのズレを修正。 開けて思い直す。 壊したらレプリカですら新品交換対応、絶対不可。
つまり”最良”で中古品交換だが、入手ルートは当然一切持っていない。
メーター内部にもRIKUOのロゴが入る。
これでメーター内部をどうやって照らすのかと思ったら、メーターのリング横にスリットが入っており、そこから光が入る様になっていた。 おったまげる。
触っているとガラスレンズがギシギシ鳴る、割れたらおしまいだ。 割ったら懲罰ものである。
久しぶりに緊張したが、綺麗にセンターが出た。 やはりセンターは良い。
後は気になっているここのクリアレンズ、メーター本体にレンズが付いているが先輩方の車輌を見ているとパネル側にレンズが入っている。 2重? どちらにしてもここにスクリューとレンズが着いていないのは気持ち悪いので取り急ぎ何か準備することにした。
最近タバコ屋に繋がれているワンコと仲が良い。 犬臭くて可愛いやつであります。
シンプルに次なるアクション。